2022.10.17

海外で活躍する日本語教師達

日本語教師は、今後ますます進む日本のグローバル化において、『日本語』と『日本の文化』を外国人に伝えていく社会的に重要度の高い仕事です。『言葉』とは、人間のコミュニケーションのツールの一つですが、数学のように正しい答えがいつもあるわけではありません。
2022.10.17

日本語教師の将来性

少子化、超高齢化社会と言われる現代の日本において、逼迫している課題が『労働人口の確保』です。その課題解決策が、外国人の労働力であり、その受け入れの最大の障壁が『日本語』なのです。
その意味では、日本語教師の需要はここ1~2年でも急激に高まっています。現に国内の日本語学校もこの5年間で約2倍に急増中です。教師不足は深刻で、その影響もあり、徐々に給与水準も上がってきています。まさにこれからの職業と言えます。
2022.09.30

日本語教師とは

日本語教師とは

日本語教師の仕事とは、その名の通り外国人の方に日本語を教える仕事です。
よく日本語教師の仕事を翻訳者や通訳者のように外国語ができる人でないとできない仕事だと思っている人がいるようですが、日本語教師は、日本語を日本語を使って教えるケースが多いので、必ずしも外国語ができる必要というのはありません。

日本語を日本語を使って教える方法を『直接(説)法』と呼びます。

この指導法を身に付けるためには、しっかりとした指導法の理論と繰り返しの実地訓練が必要になってくるのです。
加えて語学を教えるというのは、そんなに簡単ではありません。

語学(言語)には基本4技能というのがあります。

それが、
「聞く」「話す」「読む」「書く」
です。
単に会話だけ教えればよいのか、読み書きだけ教えればよいのかというと、そうではなく、総合的に教えていく必要があるわけです。

その中でも特に日本語の場合、読み書きは他の言語と比べると難解です。

その理由として日本語は、『ひらがな』『カタカナ』『漢字』と3つの種類の文字を使い分ける特殊な言語だからです。
例えば、英語はアルファベットの組み合わせですから、基本的に26文字でA~Zまで勉強すれば文字の学習はひと段落付きます。

でも、日本語の場合は、ひらがなを覚えたと思ったら、カタカナを覚えなければならず、それで文字の学習が終わったと思ったら漢字が出てくるわけです。

これは外国人の方にするとかなり厄介ですね。

『漢字』というのは、『ひらがな』や『カタカナ』のような音を表す『表音文字』ではなく、意味を表す『表意文字』です。

このように、表意文字と表音文字を組み合わせて言語運用を行っている言語はそんなに多くありません。

でも、この漢字がないと日本語は本当に読みにくい言語となります。

それは、日本語は音が少ない言語だからであり、同音異義語が多いからに他なりません。
また日本人は話すときよく主語を省略します。

そういう意味では、英語のように基本5文型というように文型を教えることがなかなかできないという側面もあります。

これらのことから考えると、日本語教師として日本語の4技能を外国人の方に教えるためには、文法・音声・教授法・言語の知識等、身に付けなければならないことは多岐に渡るといえます。

言語教育のプロフェッショナルとして、限られた時間でいかに効率よく学習者に日本語という言語を教えるかというのが、日本語教師には求められるわけです。
でも、日本語教師にとって一番大切なことは、いかに楽しく日本語を外国人の方に教えていくことだということを忘れないで欲しいなと思っています。

外国語を身に付けるということは、本当に素晴らしいことです。

言語を一つ身に付けることで、色んな人と分かり合えることが増えるわけです。

価値観を広げることに繋がるわけです。

日本語教師という仕事はそうした役割を担うことができる仕事だということです。挨拶一つだけでも覚えるだけで、みんな笑顔になったりするわけです。

もちろん言葉だけが人間のコミュニケーションのツールではありません。

言葉はコミュニケーションのツールの一つです。言葉がなくたって分かりあえることだってあります。

でも、言葉ができることでその可能性が広がることがあることも間違いありません。

人と人を繋げる役割が言葉にはあると思います。

そして日本語教師という仕事は人と人を繋げていくことができる魅力的な仕事なんだと考えています。
2022.09.28

池上 英利さん

半年での資格取得の目標を見事に達成!

・前職は小学校教員
・退職後は、1年2カ月間ニュージーランドへ語学留学

受講生と卒業生の声 アルファ国際学院の ”ここが良かった”

半年での修了を目標に据えて理論通信講座をスタートさせました。

最初に取り組んだ理論科目でのビデオ視聴は、自宅での孤独な挑戦でした。聞き慣れない言葉が出てきた時には、その理解のために同じビデオを繰り返し視聴して時間ばかりが過ぎたことも。

しかし、そんな時には、「わからなかったり行き詰まったりした時には遠慮なくメールしてくださいね。」というスタッフの方の言葉に甘え、オンラインのメール機能で、何度も相談をもちかけてしまいました。その返信には、私の気持ちを落ち着かせるような文章が綴られ、その励ましで挫折を免れたような気がしています。

その後の通学による実践科目は少人数で受講することができました。講師の先生はフレンドリーで、受講生からいろんな考えを引き出してくれたので、楽しく、意欲的に授業に参加することができたと思っています。

また、模擬授業は何度も経験することができましたが、教案の書き方や授業の進め方には本当に悩まされました。特に語彙コントロールには苦慮しました。「今の言い方は、学習者には伝わりませんね。」という講師の先生から指摘をうけたことも。しかし徐々に要領が掴めてきたので、そのことは模擬授業の回数を重ねたことの成果だと感じています。

当初の目標通り、半年で講座を修了することができましたが、現在64歳。これからどの程度の仕事ができるか一抹の不安はあります。しかし、「年齢は関係ありませんよ。何歳まででも働けるから今からでも十分に間に合いますよ。」との、スタッフの方からの温かい励ましの言葉にも助けられ、今は、これからの日本語教師としての活躍の場面に胸を膨らませています。