大阪本校ブログ
大阪本校
2021年12月11日
外国語を勉強しているときには間違いを恐れずに、どんどん学んだことを口に出してコミュニケーションをとることが大切です。日本語学習でももちろん同じです。
それでは、学習者が間違えたときに、教師はどのような姿勢で接すればよいのでしょうか。
(1)一生懸命に頑張って勉強しているのだから、意味が分かれば細かなところは指摘しなくてもいい。
(2)細かな間違いでも都度指摘して訂正することが最終的には学習者のためになるはず。
あなたはどちら派でしょうか。
(1)(2)はある場面においては適切ですが、いつもその姿勢だけでは極端すぎますよね。
誤用が見られた時に、適切なフィードバックを行うことで、学習者のモチベーション(=やる気)をさらに向上させることが大切です。
Lyster&Rantaは訂正フィードバックの種類を6つに分類しました。
これは日本語教育能力検定試験にもよく出題される項目でもあります。
1 明示的訂正
学習者に間違いがあったことを伝え、正しい答えを提示する。
2 メタ言語フィードバック
学習者に間違いがあったことを伝えるが、正しい答えは学習者に答えさせる。
3 誘導(引き出し)
学習者に正しいところまでを提示し、正しい答えは学習者に答えさせる。
4 繰り返し(反復)
学習者の誤用部分までを上昇イントネーションなどを用いて強調する。
5 明確化要求
誤用部分を聞き返し、もう一回学習者に発話させる。
6 リキャスト
会話の自然な流れの中で学習者の誤用部分を教師が正しい形で言い直す。
私たちは普段の会話でも無意識のうちにこれらを使い分けています。
どのような場面でどれを使うのが適切なのか、それぞれの長所・短所は何か、など、学習者のモチベーションアップにつなげられるよう、養成講座でしっかりと学んでいきましょう!
日本語教師養成講座 アルファ国際学院大阪本校