名古屋校ブログ
名古屋校
2020年9月8日
★アルファ国際学院名古屋校・現役受講生インタビュー★
「大好きな、自分の国のことを教えられる楽しさ」
2019年11月にご入学いただいた、吉野 りり香さん。
2020年9月現在、「理論科目」「通学授業」のすべての単位を取得され、とても順調に最終仕上げの「教育実習」へと進まれる段階になりました。
今日はそんな現役受講生・吉野さんに、とくに「理論科目」の学習のポイント、そして、アルファ名古屋校でのこれまでの学習で感じられた、率直な思いを名古屋校マネージャー・向井がお伺いしました。
―――AOS(Alpha Online School)での「理論科目」全学習を終えられて、いかがでしたか。
難しかったですね。今まで日本語を話すことに対して無意識に生きてきたので。日本語について考えたことがないことばかりで、言われてもぴんと来ないということがありました。
―――たとえばどんな点でしょう?
たとえば『音声学』の講義で、「こういう音を日本語で出しているんだ」と言われても、「へぇーそうんなんだ、でもこれをどうやったら学習者に教えられるだろう」とか思いましたし、「そもそも私の日本語は大丈夫なんだろうか。自分のこの日本語の文法は正しいのだろうか。」と不安になることもありました。
―――だからこその、養成講座での学びですよね。日本人としてふつうに生きていたら決して意識することがない、「Nativeだからできる」というところを脱して、きちんと体系的に教えられるようになるための知識の習得ですね。
こういうことを勉強するから、学習者に質問を受けたときに対応できる日本語教師になれるのだとわかりました。
―――楽しかった、あるいは興味深かった科目などはありますか?
「世界事情・日本事情」がおもしろかったですね。とくに宗教のことが印象に残っています。私たち日本人って、あまりふだん宗教を意識することはないですけど、学習者にとってはおそらくすごく大事なことなんだろうとわかりました。そこに関してきちんと知識がないと、学習者に不快感を与えてしまうものなのだろうと。ヒンドゥーとイスラムの違いなんていうのも今まで全然知らなかったんですけど、講義で学ぶことができてすごくおもしろかったです。
―――ここまで「理論科目」を勉強されて、吉野さんなりにつかまれた、「理論科目」の学習のコツなどはありますか?自分の中でできあがったルーティンなど。
そうですね。私は1日何本見る、というのを決めて、それをクリアするというのは最低限の目標としてすすめてきました。
―――何本くらいですか?
私は3本です。1.75倍速はけっこう多用してましたが・・・(笑)。きっと、こうやって決めてやっていかないと終わらないですよね。
―――そうですね。「理論科目」はけっこう分量がありますからね。「理論科目」の視聴がストップして学習が止まってしまった時期などもありましたか。
全然ありましたよ(笑)。通学の「実践1」の模擬授業の最初の教案を作っていた時などは完全にストップしてしまいました。でも、そのあとに向井さん(※名古屋校マネージャー・向井)に学習の進めかたのアドバイスなどもしていただいて、ドロップアウトすることなくまた続けていくことができて、本当に助かりました。
―――お役にたててよかったです!(笑)
「理論科目」の学習は、ペースをつかむまではちょっと大変ですけど、慣れちゃえば大丈夫です。「先生の特徴をつかんですすめていく」はポイントかもしれません(笑)。
―――というと?
先生によって、講義のパワーポイントのスライドの作り方にけっこう違いがあるんです。「整理ノート」(※アルファオリジナルの、書き込み式の学習ノート)の穴埋め項目通りに作ってくださっている先生もいれば、スライドは最低限で、あとはずっと「しゃべり」だけで内容を教授してくださっている先生もいらっしゃいます。そういう先生は「しゃべり」がすごくお上手で、先生の実体験も交えてのお話なのでとてもおもしろく、ずっと聴いていられるんですけど、ぼーっとしていると整理ノートがうまらない!みたいな(笑)。
「こういうタイプの先生だ」と理解してしまえば、それに沿った学習の進め方ができるので、「先生の特徴をつかむ」はけっこう大事なポイントかなと思いますね。
―――吉野さんはこれで、ご入学から約9か月間、「理論科目」「通学科目」と学びが続いているわけですが、ここまで勉強されてどんな感触をお持ちでしょうか。
率直な気持ちは、9か月勉強してきましたが、「まだ全然、自分が実際に教えているイメージができない!!」です(笑)。
―――それは、これからですよ!!(笑)これから、「教育実習」という総仕上げが待っていますから!!
実践の授業で先生が「こうやってやればいいんだよ」とか「こういう聞き方をしていくといい」と沢山アドバイスしてくださるんですが、もう、先生のレベルがちがいすぎて、私は本当にここまでになれるんだろうかと不安に思ってしまうことがあります。実践の先生の授業にはすごくひきこまれるものがたくさんあって、これこそがプロの日本語教師だよな、自分は全然まだまだだ、と・・・。
―――みなさんそんなものですから、全然大丈夫ですよ。私自身も養成講座で勉強していた時はまった今の吉野さんとく同じような気持ちでした。でも、どんな方でもその方なりの方法を見つけて、無事に巣立ってくださっていますから全然心配いりません。
―――でも実際に、この「日本語教師」という世界に触れられて、いかがですか。教案を作ったり、模擬授業をやったり、ご入学されるまではまったく未知の世界だったかと思うのですが。
想像以上に楽しいです。模擬授業など、緊張はもちろんしますが、いやな緊張じゃないので。私は結構、日本人としての自分に誇りをもっているところがあるので・・・。
―――誇りというと?
日本語教師を目指す人というのは、日本より海外に行きたい、海外で働きたい、という人も多いですよね。私はどちらかというとそういうタイプではなく、日本が好きで、自分の国に興味をもってくれている外国人に、自分の好きな日本のことを教えられる、というところに楽しさを感じているというか、好きなことをやれているんだなぁという実感があります。そういう点では自分に合っているのかなと。
自分の国に興味をもってもらえることって、すごくうれしいじゃないですか。きっとそれを間近に、ひしひしと感じられるのが日本語教師じゃないかと思うんです。
―――今、日本語教師を目指すかどうか、あるいは、アルファ国際学院に入学しようかどうか迷っている方に対して、今の吉野さんからいただけるメッセージなどはありますか。
私が思う、アルファに入ってよかったと思えるところは、「文型抜出」(※アルファオリジナルの課題レポート)を作ったことや、「教育実習」の時間がすごく多いことなどです。「文型抜出」などは他の学校ではやってらっしゃらないと思うし、この2つはアルファさんの大きな特長ですね。
資格をとるためだけの内容ではなく、資格取得後、現場に出てからのことも考えて構成されている講座だと感じています。日本語教師として本当に必要な力というのは、やっぱり実践力だと思うので、将来日本語教師デビューしてからもそのまま使える「文型抜出」は、アルファさんで学ぶ大きなメリットだと思いました。
―――そうですね、私も、今でも授業をやる時に「文型抜出」は見ますね。日本語教師としての一生の宝です。吉野さんが順調に、そして楽しみながら学んでいただけているのが私たちもとてもうれしいです。これから卒業まであと少し、がんばってくださいね!
ありがとうございます!!
<2020年8月 アルファ国際学院名古屋校にてインタビュー>
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吉野さんは、今は「教育実習」を講座の総仕上げとしてがんばってくださっています。
卒業まであとすこし!!私たちも全力で応援しています。
吉野さん、この調子でがんばってくださいね!!!!!
アルファ国際学院名古屋校でした。